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2015年08月28日 | 2015年08月31日 |- ブログトップ

日本一高いビル 東京駅前に建設へ

完成すれば日本で最も高い高さ390メートルの超高層ビルが、12年後の完成を目指してJR東京駅の近くに建設されることになりました。開発を手がける不動産会社は海外から金融機関などを誘致し国際的な金融拠点にしたいとしています。

これは、不動産大手の三菱地所が記者会見して明らかにしたものです。
それによりますとJR東京駅の八重洲口の北側にある3.1ヘクタールの敷地を再開発して、新たに3棟のビルを建設します。
このうち最も高いビルは地上61階、地下5階で高さ390メートルと、大阪市にある「あべのハルカス」の300メートルを大きく上回って、日本で最も高いビルになります。
ビルにはこの周辺で最大規模の商業施設やオフィスが入るほか、敷地には大規模なイベントを開催できる7000平方メートルの広場も整備する計画です。
今回、再開発される区域の周辺には、日本銀行を始め国内の主要な金融機関の本社機能が集積していますが、三菱地所ではさらに海外から金融機関などを誘致し国際的な金融拠点にしたいとしています。一方、大規模な災害時には、帰宅困難者3300人を受け入れることができるスペースを確保し、広場は復旧活動の拠点として活用するということです。全体の完成は12年後の平成39年度を目指していて、総事業費は土地の評価額も含めると「計算上は1兆円を超えるプロジェクトになる見通し」だとしています。
三菱地所の杉山博孝社長は「世界で都市間競争が激しくなるなかで、世界に負けない東京の新たなシンボルにすると同時に、国際性を高めて世界から選ばれるまちにしたい」と述べました。

三菱地所によりますと、日本で最も高いビルが建設される土地は、敷地内に建てられる建物の大きさを示す容積率は、もとは1300%でした。そこで、公共施設などを整備することを条件にビルの容積率を緩和する東京都の特区の制度を利用して、敷地の北側にある川沿いの土地に公園を整備することで、3年前に容積率が1510%に緩和されたということです。
さらに、敷地内に都の下水ポンプ場など公共の都市インフラの整備を進めることで、さらに250%多い1760%になるように申請しています。およそ1.4倍の容積率にすることで、高さ390メートルという超高層ビルの建設が可能になったのです。
東京都心では5年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、不動産会社などによる再開発競争が激しくなっています。

JR山手線の新駅が建設される品川駅と田町駅の間では、JR東日本が東京ドーム3個分ほどの土地を再開発する予定です。海外の企業も進出しやすい国際的なビジネス拠点づくりの計画が進められています。

東京メトロ、日比谷線の新しい駅が出来る予定の虎ノ門地区では、去年6月、地上52階建ての超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」がオープンしたほか、2020年にかけて超高層ビルやホテルなど6棟の建設が予定されています。

若者文化の発信地として発展してきた渋谷の街も再開発が進んでいます。渋谷駅とその周辺では4つのエリアごとに大規模な再開発が進められていて、2027年までに9つのビルが建設される予定です。

日本有数の商業地、銀座でも閉店したデパートの跡地を含むエリアで再開発が始まっているほか、数寄屋橋交差点のビル跡地でも地上11階、地下5階建ての大型商業施設が建設中です。

江戸時代からの商業や文化の中心地、日本橋でも開発が進んでいます。日本橋の室町東地区では、去年、「COREDO室町」の名称で展開する3つのビルが相次いで完成しました。深夜まで営業する飲食店や映画館なども併設され再開発を手がける不動産会社は、商業や文化の中心地だった江戸時代のにぎわいを取り戻したい考えです。
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